古い車と税金や車検の関係について

車を相棒のように考えている方の中には、型落ちした古い車であっても大切に乗り続けているという方もいらっしゃるでしょう。一般的に、古い車は税金や車検費用が高いと耳にしますが、実際のところはどのくらいの金額になるのでしょうか。また、その理由、そして少しでも車検費用を抑えることはできるのでしょうか。
そこで今回は、「古い車」と「車検」の関係についてご説明させていただきます。
1. 古い車だと税金は高い?
1-1. 13年以上経過した車は税金が上がる!?
車検時や車の購入時には税金などの諸費用といわれるものがかかってきます。諸費用の主な内訳は、自賠責保険、自動車税、重量税、所得税、登録のための手数料や印紙代となります。また、「自動車税」と「重量税」は経年による増税の対象となります。
そもそも古い車とはどのような車のことをいうのかといいますと、新車登録後から13年以上経った車のことをいいます。
新車登録から13年経った車には、自動車税を一律15%重課、重量税に関しては0.5tごとに3,200円重課し、通常税額から39%も上昇してしまうことになるのです。積もり積もると決して小さくはない金額です。古い車を好んで乗ってらっしゃる方にはなんとも風当たりが強い内容になっています。
1-2. 古い車はなぜ税金が高くなるの?
なぜ古い車だとこんなにも税金が高くなるのでしょうか?それには理由があります。なぜなら、国は「環境に負担が少ない車」に乗ることを推奨しているからです。
近年では「自動車のグリーン化税制」という環境負担の小さい低燃費の車には軽税、環境負担の大きい車には重税を課すという政策もでてきています。他にも、エコカー減税が補助金制度を導入し、低燃費カーの購入を促進する傾向があります。
「古い車だけ税金が高いなんておかしい!」という声が聞こえてきそうですが、海外では10年前に製造された車での乗り入れを制限や禁止をしている国もあるため、乗り入れが可能な日本は、世界的にみると優しい処置をしているといえるでしょう。
2. 古い車の車検はどこで受ける?
2-1. まずは対応可能店舗かを確認する
日本の車は、生産を終了していたとしても10年間は部品を保管しておかなければいけないことになっています。生産から10年以内の車であれば部品を調達する事ができますが、10年以上経っている場合は部品が無い、対応ができないといった理由から車検を断られることがあります。
事前に見積をしてもらい、対応可能なのかということを確認しておくといいでしょう。
2-2. 古い車は特に複数店舗での見積が必要
古い車になると、あちこちにガタが来はじめるので、よりいっそう細かな点検とメンテナンスが必要になってきます。そのため、おのずと車検費用(整備費用)が高くなってきます。
車検でチェックする項目も増えるので、お願いする業者によって金額や内容に差も出やすくなります。最低でも2カ所で事前見積もりを出してもらい、金額だけではなくしっかりとした検査を行ってくれる施設を選びましょう。
3. 10年経過したら毎年車検になるは嘘?
新車登録時から10年以上経過している場合や、走行距離が10万キロを超えている車は車検を毎年受けなければいけないというお話がありますが実際のところはどうなのでしょうか。
以前は新車登録時から10年が経過した車や走行距離が10万キロ以上の車には毎年の車検が義務付けられていましたが、車の性能や安全性の向上に伴い、そのような車も通常通り2年に1回の点検でよいと1995年の法改正で決まったため、今では毎年車検を行う必要はありません。
4. 中古車車検のリスクは?
中古車購入をお考えの方は、車検時のリスクを考えて購入を考える必要があります。特に安すぎる中古車には注意をしてください。ここでは中古車を購入する際の車検時のリスクについてご説明します。
中古車を購入する際に車両価格と共に表示されているのが「車検あり」「車検なし」の表示ですが、どちらともリスクがあり、注意が必要です。
4-1. 車検なし表示の車
「車検なし」の車は破格の値段で売られていることが多く、一見魅力的に思えるのですが、文字通り車検がまだ済んでいない車ですので、購入したとしてもすぐに車に乗ることは出来ず、自分で車検に通さなければいけません。もちろん車検費用は実費ですし、乗り始めるまでに時間を要します。車体を安く購入したとしても、車検時の整備費などで結局高くついてしまったという話もよく耳にします。
4-2. 車検あり表示の車
「車検あり」の車とは、前の持ち主の時に車検に合格しており、次の車検までの有効期間がまだ残っている車です。車の名義を変更するだけで、すぐ車に乗ることができます。「車検なし」の車と比べると、こちらは少々安心して購入できそうですが、一概にそうとも言えません。
車検を済ませているといっても、前のオーナーが適切な整備をしないで車検を無理矢理通したということも考えられますし、車検の有効期限は車の状態を保障するものではないので、購入後の車の状態や次の車検時に備えての点検やメンテナンスに気をつかわなければいけないところはたくさんあります。
5.まとめ
古い車とは、新車登録から13年以上経過している車で、自動車税や重量税だけでなく、車検費用なども高くなってしまう傾向があります。また、製造から10年経過した車は事前に車検を請け負ってくれるかどうかの問い合わせをしておく必要があります。
しかし、愛着のある車はずっと大切に乗っていきたいもの。日頃の細かなメンテナンスや車の乗り方、車検時の見積依頼など工夫次第では、多少の車検費用は抑えることができそうです。
また、安心して乗り続けるためには金額だけに目を向けるのではなく、「丁寧に点検されているか」「細かな整備までしてくれているか」などの点検の質にも目を向ける必要があります。長い目でみると、トラブルなく乗り続けることができ、結果として修理費用を抑えることにもつながります。
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