安全かつお得に済ませたい、失敗しない車検費用の節約方法

数年に一度といっても、財布・家計に大きなダメージを与える「車検」。この車検費用をお得に安くすることは、はたして可能なのでしょうか。安価にはできたとしても、安全性が心配という方もいらっしゃるかと思います。今回は車検費用をお得にする方法と、その安全性についてご紹介します。
1.車検費用を安くする方法
単刀直入に「車検」を安くするにはどうしたらいいのでしょうか。それにはいくつか方法があるため、ご紹介していきます。
1-1. さまざまな業者で見積もりを取って比較する
「安さ」を売りにしている車検には、「カー用品店での車検」、「ガソリンスタンドでの車検」、「車検フランチャイズ専門店」などがあります。まずは業者ごとに、見積りをとってみましょう。HPや電話など気軽に簡易見積りを取ることができる店舗もなかにはありますが、車検費用には整備費用がどのくらいかかるかが総額の決め手になるため、実際に来店しての見積りをおススメします。
店舗により独自の割引やキャンペーンを実施している場合もあるため、詳しく情報を取り入れ検討する事が大きなポイントです。
1-2.整備・部品の交換をせずに安くする
車検費用を安く抑えるポイントとして整備費用にあります。車検整備の際に部品の交換や整備などの部分を除外することで車検費用を安くすることができますが安全性を考えると不安ですよね。そこで、交換部品を新品部品ではなくリビルド品を選択するなど工夫すると比較的費用を抑える事ができます。リビルド品=(イコール)中古品というイメージもありますが、新品同様の機能を果たすように再生された部品で安全性に問題はほぼありません。
安全性はほぼ同等でも新品部品に比べると費用が安価となるため、車検費用を抑えるポイントになります。
2.カー用品店で車検をすることで部品代がさらにお得に!
車検費用の総額に大きく影響してくる整備費用のなかでも大きな割合を占める、部品代。部品代を節約できれば、車検費用の総額にも影響してきます。
そこでおすすめなのが、カー用品店での車検です。通常の販売用としても豊富な種類と在庫をもっており、またディーラーで購入するよりも比較的安価に部品を購入する事ができます。
ガソリンスタンドなどの車検では、部品の在庫がなく都度発注の可能性があり、部品到着までに時間がかかり、郵送費も加算され結果的に車検総額が高くなってしまう可能性があります。
それに比べ、カー用品店ではその心配もなく、安全性をクリアした新品の安価な部品を提案ができるためお得です。
2-1.タイヤ
車検を受ける際に、同時にタイヤ交換を行うと割引などで、通常よりも安くタイヤ交換してくれる場合があります。※店舗や時期により異なるため直接店舗へ確認が必要です。
2-2.オイルエレメント
オイルエレメントは、エンジンルームにあるエンジンオイルの汚れをろ過するフィルターの事です。エンジンオイルが劣化や汚れる事でエンジン自体に負荷がかかり、燃費が悪くなったり車の性能そのものの低下に繋がる恐れがあります。
交換頻度はオイル交換2回に1回の割合での交換がベストといわれており、期間としては1年~2年に1度と言われているため、ちょうど車検の時期と重なります。
整備工場の機能をもっていない車検受付店舗の場合、受付と作業する工場が別々の場所にある店舗も多数あり、交換をすぐに行えない場合や部品代とは別に交換作業必要を追加される場合があります。
その点、カー用品店では車検と同時に交換すると作業費が無料になる場合や、お得な特典として割引がついている場合があるので、店舗スタッフへ事前に相談してみましょう。
2-3.オイル交換
オイル交換は、一般的に3,000km又は3ヶ月に一度は交換が必要と言われています。車検のタイミングでオイル交換も一緒に行うと、その後のオイル交換の割引がもらえたりする場合があるので、トータル的にみるとお得になります。
2-4.エアコンフィルター交換
エアコンフィルターの交換は、1年に1度又は15,000kmの走行を目安に交換する事が推奨されています。
しかし、距離や時期だと「あれ?いつ交換したっけ?」などつい忘れてしまいがちです。そのため、車検のタイミングでの交換をおススメします。カー用品店は、フィルター自体が比較的安価に購入する事ができるため、車検整備費用の総額を抑える事ができます。
2-5.バッテリー交換
バッテリーの交換目安は製品ごとに「2年保証」や「3年保証」と定められた期間のタイミングで交換する事が推奨されています。バッテリーの場合「保障期間」と記載されており、実は記載された「期間」を過ぎてもバッテリーそのものを使用し続ける事はできます。しかし、「バッテリーの性能が劣化」を始めている可能性が高く、「いつバッテリーが上がって」しまってもおかしくない状況になります。
そのため、交換は製品に記載されている「保証期間」を目安にするといいでしょう。
バッテリーはカー用品店などでも購入する事ができ自分で交換作業もできますが、必要な工具や時間、また電子機器に繋がっている重要な部分になるため、万が一、カーナビやオーディオなどの設定が初期化されてしまうと再度設定をするという手間が発生してしまいます。
費用と時間を節約するためには、車検のタイミングで交換した方がお得ですね。
3.ユーザー車検が一番お得?
もっと車検費用を抑えたいという方には、「ユーザー車検」が一番です。自分で点検整備を行うためどの業者も比較にならないほど安くなります。では、実際どの程度金額を抑え、どれだけお得にできるのでしょうか。
3-1. 車検費用の内訳
車検で実際にかかる費用の内訳は以下の二つです。
■法廷費用:車両の重量で変わる「自動車重量税」と、車両の種類などで保険料が変わる「自動車賠償責任保険」、そして「印紙代(検査手数料)」を合わせた費用で、これらは車検を受ける場所を変えても金額に差はなく、「車検で必ずかかる費用」です。
■諸経費:車検時に行う点検にかかる費用(24ヶ月点検)と検査料、場合によっては部品交換代、代行手数料がかかってきます。車両の大きさによって変動があります。
業者に依頼する場合の車検は、この「法廷費用」と「諸経費」を合わせた合計金額が「車検費用」になります。「諸経費」とは、車検整備費用の事で部品代や整備士の作業代で構成されています。ユーザー車検の場合、部品代はかかっても作業代が0(ゼロ)円のため、費用を抑える事ができます。
3-2.ユーザー車検はどのぐらい節約できるのか
実際にユーザー車検を行い、通常15万円ほどかかる車検が、8万円程度に収まり、結果約6万円の節約ができた方もいらっしゃいます。ユーザー車検は手間や労力がかかる分、大きな節約が可能でお得な車検方法なのです。
4.車検代行業車は安い?
車検代行者とは、「国が行う検査を受ける」ことのみを代行業者が代わりに行います。代行業者に任せる事ができるのは、以下の点になります。
■分解を行わない最低限度の整備
■国の検査場での手続き(検査まで)
■車検予約
しかし、これだけだと安全に走行できる状態とは言えません。あくまでも国の実施する検査に通すまでの部分を代行するので、この後は認証工場で車両の点検や、整備をしてもらうのが無難かつ安心です。代行業者と認証工場を両方持ち合わせた代行業者もいるので、そういった場所を利用するのもよいのではないでしょうか。
※認証工場以外の業者による分解が伴う、点検・整備は違法ですのでご注意ください。
5.安さと安全性のバランスが大事
確かにユーザー車検や、そのほかの安価に車検を行える業者はとても便利です。しかし、車検というのは本来、「車の健康診断」だという点も、忘れてはいけません。安さばかりに着目してしまい、車検の内容をおろそかに済ませてしまうことは、命に関わる大きな事故の原因にもなりかねないからです。
近年の車検業界では、この「安さ」と「安全性」をほどよいバランスで提供している車検業者が増えてきました。ユーザー車検のようにご自身ですべて行うことで、車への理解や知識が増えるのはとてもよいことなのですが、安さにのみ飛びつくと、後々痛い思いをしてしまうかもしれません。
本来の「車検」の意味を理解した上で、「安全性」を保ちながら「できる限り安く」お得にできるように工夫することが、大切なのではないでしょうか。
6.まとめ
ユーザー車検は車検費用を抑えられるだけでなく、自分で手続きを学んで行うことで、愛車に対しての知識も同時に得られるので、メリットも確かにあります。その反面、整備・点検内容など「安全性」に関しての不安も大きくならざるを得ません。
車に関しての知識に不安がある場合は、ユーザー車検は避け、さまざまな車検業者にアプローチを試みることで、自分に合った「お得」でかつ「安全性」を考慮した車検選びをおすすめいたします。
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一般の方には、車検の見積り書を見ても必要な整備か、必要な部品交換か、など判断し辛いと思いますが、イエローハットの車検担当者はお客様の許可なしに過剰整備や部品交換は致しません。全てお客様と相談のうえ、見積りを作成するため安心して任せる事ができます。ぜひ、イエローハットの車検見積りをWEB予約でお得に試してみてください