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車検切れのまま運転することの罰則とリスクとは?

2019年2月20日
車検切れのまま運転することの罰則とリスクとは?

愛車の車検が切れてしまい、またそれに万が一気づかずにいた場合、一体どうなってしまうのでしょうか。切れた状態でそのまま走行し、捕まってしまった場合の罰則や違反点数、更に、車検が切れた事に気付いた後の対処法等、車検が切れた場合の危険性についてご紹介いたします。

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1.車検が切れていると捕まる?

現在日本では、車検が切れている状態の車が数百万台あり、その内の20万台は未だに公道を走っていると言われています。車検が切れた状態で車を走行した場合、当然法律違反となり発見次第捕まります。またバレなければ大丈夫と、車検が切れた車を走行する事で、後々とんでもない事態を招いてしまうのです。

1-1車検が切れた状態で走行する事で発生する大きな代償

先程お伝えした様に、車検が切れた状態の車は、走行した時点で法律違反となり発見されればもちろん厳しい罰則が待っています。

さらに車検を避ける事で、車体がいつ事故を起こしてもおかしくない状態のまま走る事になり、そうなれば事故は免れません。命にも関わってくるので「車検費用」を渋り、避けた事であまりにも大きすぎる代償が待ち構えているのです。

1-2 従来の車検切れ車両への制裁

これまでに車検切れを確認する上で、判断材料となっていたのは、フロントガラスに貼られたシールが目印となっていました。しかし、従来のやり方の場合見過ごしてしまう事が多く、車検が切れているのか判断するまでに時間もかかっていました。

しかし、新しいシステムを導入した事で、「速さ」と「確実性」が格段に上がり、車検が切れた車両の摘発を、圧倒的効率で行えるようになったのです。

1-3 圧倒的速さで車検切れを暴く新システム

そのシステムとは「ナンバー自動読み取りシステム」といい、国土交通省が2017年9月15日、デモンストレーションにて、ナンバーを即座に読み取り、車検切れかを即座に判断するという、画期的なシステムを公開しました。

カメラでナンバープレートを正確に読み取り、「自動車登録検査業務情報処理システム」通称MOTASと呼ばれる車両情報(車検情報・車両登録情報等)を管理する機関に、ナンバーの情報が送信されます。存在しないナンバー、もしくは車検切れだった場合すぐに発見摘発できるという仕組みです。

従来の方法よりも摘発数が増える事も勿論ですが、これにより車検が切れた車両走行の抑止効果も期待されています。

2.捕まった場合の罰則と点数

では具体的に車検が切れた状態で走行し、捕まってしまった場合どうなってしまうのでしょうか。また、どのような法律に違反する事になってしまうのでしょうか。公道で、車検が切れた「無車検車」を走行させると、以下の法律に違反する事となります。

2-1 道路運送車両法

自動車(国土交通省令で定める軽自動車(以下「検査対象軽自動車」という)及び小型特殊自動車を除く。以下この章において同じ。)はこの章に定めるところにより、国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けているものでなければ、これを運行の用に供してはならない。

2-1-1 これに違反した場合の罰則

■違反点数6点(前歴なしの場合)
■6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金
■30日間の免許停止処分

2-2 更に自賠責保険の有効期間が切れていた場合の罰則

この自動車損害賠償責任保険法に違反すると、先程の罰則に追加でこれらの罰則も付いてきます。
■違反点数6点(前歴なしの場合)
■1年以下の懲役又は50万円以下の罰金

2-3 最大の罰則を受けた場合

車検切れ・自賠責保険の有効期間切れの車両を公道にて走行させてしまった場合、最大の罰則が待ち構えています。
■違反点数12点
■90日間の免許停止処分
■1年6ヶ月の懲役又は80万円以下の罰金
また、悪質・常習性が認められてしまうと交通刑務所に行かざるを得なくなります。これらは単に「忘れていた」では済まない事態に発展するのです。

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3.車検切れ車を運転する危険性

前述した様に、車検が切れた状態で走行する事で受ける法的罰則ダメージは計り知れません。しかし、車検が切れた状態の車両を走行する事は、法的な事以外にも危険性があるのです。

3-1 車検を受けずに走行した車両の危険性

車検とはそもそも「車両の健康診断」です。車検毎に交換しなければいけない部品も多く、走行する事で生じる部品の摩耗や、経年劣化等によって部品が先に壊れていきます。部品が壊れれば当然走行に支障がでてくるのです。

通常であれば車検によって発見できる故障や、劣化も車検切れのまま走行すると、車体が抱える問題の全てを見過ごされるので「エンジンもかかるし、動いているからいい。」という物ではないのです。

むしろ、動いている最中に部品が損傷し、ブレーキやハンドルが利かなくなる等を想定すると、命に関わってくる為、そうなった時に「車検」の大切さが身に染みても、もう遅いのです。

4.車検切れに気が付いたら

では、万が一車検が切れてしまっていた場合はどう対処するべきなのでしょうか。ケース別にご紹介しましょう。

4-1 駐車場に駐車した状態で車検切れに気が付いた場合

この場合、2つ方法があります。「市役所・出張所にて自分で仮ナンバーを取得する方法」と「車検業者等に連絡し車の移動をお願いする方法」です。

仮ナンバーは(自動車臨時運転許可証)といい自治体にもよりますが、750円程で発行してもらえます。しかし、これを取得する前に「自賠責保険」に加入するのが必須です。保険会社等に問い合わせ、新しい証券を申請しましょう。申請後に初めて仮ナンバーの取得が可能となります。あくまで「車検をするための移動の為に使用する仮ナンバー」なのでご注意下さい。

業者に頼む場合、自分で申請する仮ナンバーとは違い、その分別途費用が増えます。費用を抑えたい場合は、自分で仮ナンバーを申請する方法がおすすめです。

5.まとめ

国内で約数十万台が、未だ車検が切れた状態で走行しているという実態を聞いて、驚いた方もいるのではないでしょうか。車検というと「たかが点検」とあなどって放置してしまうのかもしれませんが、その数年に一度の整備・点検によって、「命を守る為の点検」を行っているという事を理解する事で、車検の大切さに気付くかと思います。

車検が切れた状態で走行する事で、失う大きな損失を考えると、数年に1度行う「車検」を避ける理由にはなりません。万が一車検が切れてしまっていた場合は、今回の記事を参考に、早急に手続きを受け不安のない安全なカーライフを送りましょう。

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