車検の期限が分かるシール(検査標章)について

車検は道路運送車両法で定められている検査で、検査をしなければ公道を走ることができません。正規店で購入した方であれば、いつのタイミングで車検が訪れるのかディーラー側から連絡を受けることがありますが、中古車を購入した場合、どのタイミングで車検なのかよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そんな時に役に立つのが車検のシールです。このシールは、検査標章と呼ばれています。では、このシールはどのような役割を持っているのでしょう。今回は、車検シールに関する知っていただきたい情報をまとめました。
1.検査標章(シール)について
検査標章は、車検を通過するともらえるシールです。この四角と丸の2種類のシールがどのような役割をしているのか、簡単にご説明いたします。
1-1.車検の証明
車検は、道路運送車両法で定められた重要なものです。この車検を通過しなければ、公道を走ってはいけません。もし車検をクリアしていない車で公道を走ってしまうと、当然違反になってします。違反かクリアしているかどうかを見分けるために、この検査標章があります。検査標章を車内に貼っておくことで、この車は正常に検査された車であることがわかるのです。
違反をした場合は50万円以下の罰金に処せられます。車によって車検代は異なりますが、ハイグレードな高級輸入車でも30万円以内に収まることを考えれば、いかに車検が大事か分かります。
1-2.車検のタイミングがわかる
実は検査標章は、車が適切に検査されているかを示しているだけではありません。この標章を貼り付けることで、次の車検がいつなのか、いつまで前回の車検の期限が有効なのかを所有者が知ることができます。新車と中古車によって車検のタイミングは異なりますが、この検査標章があれば運転手にとっても違反することなく運転し続けることができます。
2.四角いシールと丸いシールの違いは?
検査標章は、四角いステッカーと丸いステッカーのものがあります。どちらがどのような役割をしているかご存知でしょうか。四角いシールは、先ほども紹介した通り有効期限を示すものでした。それでは、丸いシールはどのような役割を持っているのでしょうか。
丸いシールは、12ヶ月の法定点検をしたという証明を示すシールです。法定点検は車検とは違い定期的な点検であるため、この証明がなければ違法であるということではありません。このシールを車に貼らずに保管しておく方もいます。
つまり、四角シールは法的に定められた厳格なもので、丸いシールは法定点検がわかるというものです。また、法定点検と車検は違います。法定点検は、安全に走ることができるかをチェックするもので、車検は必ずしなければならないものと検査の違いも覚えておくと良いでしょう。
3.検査標章の貼り方
検査標章は、車検を通過するともらえるシールですが、どこに貼っても良いということではありません。決められた場所に貼る必要がありますので、以下でご確認ください。
3-1.正しい場所
道路運送車両法施工規則37条の3には次のような記載があります。
”検査標章(車検シール)は、自動車の前面ガラスの内側に前方から見やすいように貼り付けることによって表示するものとする。”
この記載にもあるように、必ず前面に貼り付けなくてはいけません。その貼り付ける場所として適切なのが、中央部のルームミラーの辺りに貼ると良いでしょう。この記載を見ると他の場所でも問題ないように思われますが、その他の場所にすると視界を妨げる可能性があるので、安全を考慮した上でもフロントガラス中央上部に貼るようにしてください。
3-2.牽引用のトレーラーの場合
牽引用の車両には、運転席、フロントガラスがありません。このような場合は、ナンバープレートに検査標章のステッカーを貼るようにしましょう。
4.検査標章に記載されている期日について
検査標章には、記載がはっきりとわかりやすいように明記されています。面と裏では意味が異なるので気をつけましょう。
表(外から見える部分)は、車検の有効期間が満了する月が記載されています。
裏(車内から見える)は、 車検が満了する日が表示されています。
具体的な例で紹介していきましょう。平成30年1月10に車検が終了すると仮定しましょう。この時は表面には30、1と表記されます。これで平成30年の1月に車検の有効期間が満了することがわかります。
そして車内から検査標章を見ると、1月10日と記載されています。これを見ることで1月10日以降は車検が切れてしまうということがわかります。
このように見ることで、車検がいつ訪れるのかすぐにわかるようになっています。
5.まとめ
今回は、車検の検査標章について詳しく解説をしました。公道を走るためには車検は必須となります。法律だけでなく、安心、安全に車が走行できるようにするためにも必要な検査といえますので、車を所有されている方は車検の期間のチェックを忘れないようにしましょう。
また、検査標章は法律で定められた場所への配置が必要です。先述の道路運送車両法施工規則37条の3に沿った場所へ貼る必要がありますので、ご注意ください。
万が一検査標章を紛失した場合は、すみやかに運輸局もしくは車検を受けた店舗にご相談ください。再発行の手続きは時間がかかりますので、車検がおわり検査標章をもらったらすぐに貼るように心がけることが大切です。
車検を受けて安全なドライブを楽しみましょう。
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